三重加藤牧場の松阪牛を”肉の老舗”柿安本店が提供します。
〜令和5年度 明和観光商社・ふるさと納税新企画第1弾〜
一般社団法人明和観光商社では、令和5年4月より、三重県明和町から、ふるさと納税業務を受託し、商品の企画開発から、返礼品の発送、ワンストップサービスまで一貫して実施しています。今回、新たに、株式会社三重加藤牧場(本社:三重県四日市市 以下:加藤牧場)が、明和牧場で肥育する松阪牛を、株式会社柿安本店(本社:三重県桑名市 以下:柿安本店)が精肉・発送する形で、明和町のふるさと納税の返礼品として提供できることになりました。
明和町のふるさと納税について
明和観光商社では、これまでも明和町のふるさと納税の返礼品の発注業務を受託してきましたが、令和5年4月より、一般社団法人明和観光商社が、ふるさと納税の全工程を受託することとなりました。
受託に伴い、ふるさと納税センターを明和町大淀に設置し、これまでの発注業務の中で培った町内事業者との連携を生かし、既存の返礼品のブラッシュアップや、新規返礼品の開発、新規事業者の開拓を進めています。
全国的には、ふるさと納税の納税額は増加しており、令和3年度には過去最高の8,302億円となっているものの、明和町のふるさと納税額は、令和2年の15億円をピークに減少しており、令和4年度の納税額は10億5千万円となっています。
このため、減少傾向のふるさと納税額の回復と向上を目指し、魅力的な返礼品の開発や、明和町をたくさんの方に知っていただく、明和町のファンになっていただくための取組を進めてまいりたいと考えています。
今回の取組について
これまで、加藤牧場は、消費者に販売するルートを持っていなかったことから、松阪肉を返礼品とし提供することができませんでしたが、全国展開している”肉の老舗”柿安本店と連携することで、ふるさと納税の返礼品として提供できるようになりました。
高品質な肉牛の生産をしている加藤牧場と伝統に裏打ちされた高度な加工技術を有する柿安本店が組み合わさり、高品質な返礼品を寄附者に届けることができる仕組みができました。
三重加藤牧場について
三重加藤牧場は、繁殖・肥育一貫経営や、近隣の稲作農家との連携、おからなどの活用による飼料の国内調達、機械化を積極的に進めており、そのユニークな経営が評価され、第42回 日本農業賞 個別経営の部 大賞を受賞されており、第63回松阪肉牛枝肉共進会でも最優秀賞を受賞されています。
- 繁殖から肥育までの一貫経営
繁殖と肥育の一貫経営は技術面で困難とされていますが、三重加藤牧場は全国的にも珍しい肉牛の繁殖から肥育までの一貫経営を実現させています。
- 近隣農家との連携による循環システム
隣の稲作農家から稲わらや麦わらを牛の餌としていただいており、牛の堆肥を稲作農家に提供することで、農薬や化学肥料を少なくした稲が育てられ、その稲わらが提供されることから、牛の餌もより安全なものとなる好循環を産んでいます。 - 未利用資源の活用と飼料の国内調達へのこだわり
おからや菌床を積極的に活用して、飼料の国内調達を積極的に進めており、明和牧場では、輸入飼料の使用を6割程度に抑えています。 - 先進的な機械化、IT化
サイレージの機械化や堆肥攪拌装置の導入など、積極的に機械化を進め、肥育の効率化、省力化を図っています。
これらの取組により、三重加藤牧場 明和牧場では、約300頭の松阪牛の肥育を3名の従業員で運営することが可能となっています。
柿安本店について
明治4年(1871年)に牛鍋店「柿安」として創業。「おいしさ、育む。」を企業メッセージとして、精肉・惣菜・和菓子・佃煮・レストラン事業を展開し、内食・中食・外食の全てを網羅する総合食品企業へと成長。2022年に東京証券取引所の新市場区分化に伴い、プライム市場へと上場市場を移行。ホームページ:https://www.kakiyasuhonten.co.jp/
明和町の松阪牛
令和5年3月現在、明和町では6つの牧場で3600頭以上の松阪牛が肥育されており、松阪牛生産区域である旧22市町村の中で、最も多くの松阪牛が肥育されています。
今後の展開
今回の取り組みをきっかけに、明和町内にありながらふるさと納税の返礼品として出品できていない事業者と、新規返礼品を開発していく取り組みを進めていきます。また、返礼品を受け取る寄附者に対しても高品質な返礼品をお渡しできるように、現在の返礼品のブラッシュアップなども併せて行っていき、ふるさと納税が町内事業者・町・寄附者の三方にとって良いものになるように引き続き取り組んでいきます。
本件に関するお問い合わせ
明和町ふるさと納税センター
窓口:太田 TEL☎:0596-67-4081 mail✉:[email protected]
参考:松阪牛とは、以下の条件をすべて満たし出荷されたものが松阪牛と定められています。
・黒毛和種、未経産の雌牛
・松阪牛個体識別管理システムに登録されていること
・松阪牛生産区域(旧22市町村)での肥育期間が最長・最終であること
※生後12ヶ月齢までに。松阪牛生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域内に限る。(松阪牛協議会HPより)