【プレスリリース】明和町から3件受賞|「第3回 サステナブルな旅アワード」特別賞
― 受賞内容の報告および受賞報告発表会開催のお知らせ ―

国土交通省 観光庁が主催する「第3回 サステナブルな旅アワード(2025年度)」において、三重県明和町で展開されている 一般社団法人明和観光商社 の観光コンテンツ2件および、一般社団法人NELCrew の観光コンテンツ1件が【特別賞】を受賞しました。本受賞を受け、受賞内容および各コンテンツの講評を広く共有することを目的として、2026年2月5日(木)に受賞報告発表会を開催いたします。
サステナブルな旅アワードとは
サステナブルな旅アワードは、持続可能な観光への意識醸成と、優良な旅行商品・取組の横展開による商品造成の促進を目的として、国土交通省 観光庁が実施している表彰制度です。
近年、日本の観光地では来訪者数の回復が進む一方、地域の担い手不足や資源の維持、観光による地域への影響などの課題が顕在化しています。こうした中、観光による一時的な集客にとどまらず、地域の文化や自然、暮らしを将来につなげていく「持続可能な観光地域づくり」の重要性が高まっています。
明和町からサステナブルな観光コンテンツ3件が特別賞を受賞
今回のサステナブルな旅アワードでは、明和町内で展開されている観光コンテンツのうち、3件が特別賞を受賞しました。
いずれの取組も、地域に根ざした文化や自然、暮らしを観光体験として丁寧に伝えるとともに、地域の担い手や関係者と連携しながら運営されている点が評価されています。
また、観光による経済的な効果を、地域資源の維持や文化・自然の継承につなげる仕組みづくりがなされている点も、今回の評価につながりました。
これらの取組は、地域資源を活かした持続可能な観光の具体的な事例として評価されました。
「一日氏子」体験〜神様と地域を支える一員になる特別な一日〜
【コンテンツの概要】
伊勢神宮の玄関口・斎宮に鎮座する竹神社にて、白装束で清掃奉仕を行い、心身を清める体験です。
旅行者が「一日氏子」として神域を守る当事者となり、参加費の一部を神社の修繕費に充てる仕組みを構築しています。人口減少により文化財の維持が困難となる課題に対し、観光を通じて「守り手」を増やすことを目指す取り組みです。
【評価ポイント】
「神社のお世話」を「高付加価値体験」へ転換(逆転の発想)
神社の清掃やしめ縄の交換など、これまで地域(氏子)の負担となっていた維持活動を、観光体験として再構成し、高付加価値の体験へと転換している点が評価されました。参加費の一部を神社の修繕・遷座費用に充てる仕組みにより、観光による収益が地域資源の維持につながる循環型のモデルを構築しています。
あわせて、観光向けに安易な演出を行わず、神社本来のあり方や営みを尊重している点も評価されました。外国人旅行者への説明を通じて、氏子自身が神道や地域の歴史を学び直す機会が生まれるなど、地域と来訪者の双方に価値をもたらす相乗効果が生まれている点が、本取組の特長とされています。
革新する和紙を使った伝統工芸 伊勢志摩擬革紙クラフト体験
【コンテンツの概要】
江戸時代、本革が入手困難であった時代に、紙で革を再現し、お伊勢参りの土産物として煙草入れなどに用いられていた「擬革紙」を題材とした体験プログラムです。
本プランでは、擬革紙職人が宿泊先へ赴き、参加者とともに制作を行います。絞りや磨きの工程を経て、自作の擬革紙と伊賀くみひもを用いた掛け香を完成させます。制作を通じて、伊勢地域の歴史や擬革紙づくりの工程への理解を深める体験です。
【評価ポイント】
出張型クラフト体験という革新的な提供形態で技術継承と職人支援
職人が旅行者の滞在先へ赴く出張型のクラフト体験として商品化している点が評価されました。従来の工房来訪型にとどまらず、制作体験と歴史・文化的背景の解説を組み合わせることで、旅行者の理解と満足度を高めています。また、主要工程である絞りや磨きを体験し、完成品を持ち帰る構成により、体験価値と商品価値の両立を図っている点や、インバウンド需要を見据えた設計によって、技術継承と職人支援につながる仕組みを構築している点が評価されました。
祓川ワンダーカヤック:生命あふれる奇跡の祓川で学ぶ時空を超えて自然とつながる旅
【コンテンツの概要】
日本遺産「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」の構成文化財の一つに位置づけられている清流・祓川を舞台としたカヤック体験プログラムです。
自然護岸が残る川から海へとつながる流域を進みながら、祓川の自然環境や生態系について触れる体験を提供しています。本プログラムは、三重大学との連携による調査・研究を踏まえた内容で構成されています。
また、天皇に代わって伊勢神宮に仕えた斎王が身を清めたと伝えられる祓川の歴史的背景にも触れながら、水辺の自然と人の営みの関係を体感することができます。
【評価ポイント】
楽しい体験が環境保全に直結する
自然環境リテラシーを学んだ大学生らが中心となり、行政、地元DMO、大学と連携して事業化している点が評価されました。天皇に代わって伊勢神宮に仕えた未婚の皇女「斎王」が禊を行ったと伝えられる清流・祓川という地域資源を活用し、自然護岸や多様な生態系が残る環境を舞台に、学びと体験を組み合わせたツアーを展開しています。
また、カヤック体験の中でごみ拾いを行うなど、楽しさと環境保全を自然に結びつけている点や、環境分野を学ぶ地元大学生がガイドとして関わることで、人材育成や地域内教育にもつながっている点が評価されました。教育的価値を持つコンテンツを、行政・事業者・教育機関の連携により持続可能な事業として成立させている点も、本取組の特長とされています。
本コンテンツは、明和町を拠点にアウトドア・自然体験を展開する一般社団法人NELCrewが実施しています。
以上の3つの受賞コンテンツについて、その取組内容や評価ポイントを広く共有するとともに、地域における持続可能な観光のあり方を考える場として、下記のとおり受賞報告発表会・セミナーを開催いたします。
サステナブルな旅アワード特別賞受賞報告発表会・セミナー― 地域とともにつくる持続可能な観光 ―
【日時】2026年2月5日(木)18時〜20時
【会場】みいとベース(〒515-0342 三重県多気郡明和町南藤原740)
【内容】本発表会では、国土交通省 観光庁「第3回 サステナブルな旅アワード(2025年度)」において特別賞を受賞した、明和町内の3つの観光コンテンツについて、取組内容および評価ポイントを報告します。
あわせて、地域資源を活かした持続可能な観光の実践事例として、事業化の背景や運営体制、今後の展望について共有します。
【ゲスト】
小林 英俊 氏
北海道大学 観光学高等研究センター 客員教授
国土交通省 観光庁サステナブルな旅アワード 審査委員長
【プログラム(予定)】
・サステナブルな旅アワード 特別賞 受賞報告
・受賞コンテンツの取組紹介・講評の共有
・小林 英俊氏による講話「持続可能な観光地域づくりに求められる視点(仮)」
・意見交換・質疑応答
※プログラム内容は変更となる場合があります。
一般社団法人明和観光商社について
「次世代のQOLを豊かにする」をミッションに掲げ、持続可能な地域づくりを推進する地域DMO兼地域商社です。三重県・明和町の観光資源や地域資源を連携させた観光施策の推進をはじめ、地域商社としての特産品販売やふるさと納税支援、歴史文化施設の管理運営など、観光の枠にとらわれない多様なアプローチで地域の価値向上に取り組んでいます。
代表理事:千田良仁 住所:三重県多気郡明和町斎宮3039-2

